プログラミングスクールを卒業した38歳未経験はあれからどうなったのか

プログラミングスクールを卒業した38歳未経験はあれからどうなったのか キャリア

未経験からエンジニアの世界に飛び込んだ結果

今回は、昨年38歳で3ヶ月プログラミングスクールに通い、その後出版系企業で開発ディレクターとして働くことになった私の「プログラミングスクール、その後」についてお話ししたいと思います。

エンジニアという職業に注目が集まっている今、さまざまなバックグラウンドの方がエンジニアを目指してプログラミングスクールに通ったり、独学でプログラミングを学んでいるかと思います。しかし、エンジニアとしてのキャリアがなく未経験で就職した人がその後、実際にどのような仕事をしているか、どのような生活をしているのかはあまり知られていないのではないかと思います。

もちろん私は企業に属している身ですので、会社の機密事項に関わるような詳しいことはあまりお話しできないのですが、ざっくりとどのようなことをしていて、どのようなスタンスで仕事に臨んでいるか、未経験ならではの壁をどのように越えようとしているかをお話しできればと思います。今、プログラミングを勉強していて、今後未経験からエンジニアの世界に飛び込んで行こうと考えている方の何らかの参考になれば幸いです。

プログラミングスクールを卒業してから就職するまで

プログラミングスクールに通うまで約半年、某企業で、文系の派遣社員として働いていました。その職場の上司から、「戻ってきてほしいので、スクールが終わったら知らせてほしい」と言われていたのが縁でした(※どのスクールに通っていたのか、どのような内容を勉強していたのかなど詳しい状況はこちらの記事にまとめてありますので、気になる方はご覧ください。)

スクールでのチーム開発で心が折れそうになっていた私はとりあえず、スクールが終わったことを上司に報告しました。そこで、一旦面談しないかというお話になり、面談で「せっかくプログラミングの勉強をしたのならエンジニアの部門で働いてみないか」というお話をいただきました。

いきなり開発ディレクター!?戸惑う毎日でも勉強はできた

「開発ディレクター」として入社することになった私でしたが、開発部門で使用している言語についても経験がなく、インフラもスクールでAWSをちょっと触った程度でしたので正直何をしたらいいのかわからない日々でした。しばらくは、ベテランの開発ディレクターの下についてvendorさんのお話を聞いたりする日々が1ヶ月くらい続きました。

上司に、空いた時間はプログラミングの勉強をしていいよ、と言っていただいていたので、空き時間にはPHPの勉強をしたりしてわりとゆったりと過ごしていました。上司に申請して、AWSのセミナーに参加させてもらったり、本当に上司とエンジニアの皆さんに恵まれたとしか言いようがありません。

また、vendorさんとお話していくと、将来的に海外出張の可能性があることもわかってきました。海外出張の際にしっかりとビジネスで使えるような英語力を持っておきたいと思い、1月から3月くらいまでビジネスに特化したオンライン英会話サービスを利用して毎日30分英語を話すようにしました。どの時間帯に英会話をするのが効果的かを考えながら試行錯誤して、結局、出社前の30分を英会話の時間にあてていました。2ヶ月目くらいで効果を実感し、出張で会社の話やマーケティングの話をするくらいなら大丈夫だと思えるようになっていきました。

気がついたら巨大プロジェクトの開発ディレクターに

入社後からベテラン開発ディレクターの下についてある巨大プロジェクトのミーティングに参加していました。開発関連の用語だけではなく、広告関連の用語、会社専門の用語が飛び交う会話の内容が全く理解できず、何を言っているのかほとんどわからないまま時間だけが過ぎるということもよくありました。わからなかった用語をググったりもしたのですが、社内で使用する用語の意味と違っていることもままあり、謎は深まるばかりでした。

そんな中、気がついたらそのプロジェクトの開発ディレクターになっていました。意味がわからない質問がいろんな部署から飛んでくるのを必死で受け止めてエンジニアに共有するという日々が続きました。質問の意味や意図を考えても理解できないことが多く、下手に私の方で噛み砕いて伝言すると、開発にとって重要な部分が抜け落ちてしまったりするので慎重に伝えるようにしていました。

リリースまで秒読み!緊張とストレスはこうやってコントロールした

私は自分で言うのもなんですが、責任感が強く、なんでも自分のせいだと思い込んでしまうところがあります。そのため、何かプロジェクトで問題が発生すると必要以上に焦ってしまいます。数日前にその巨大プロジェクトが終わったのですが、リリース1ヶ月くらい前からストレスを感じているなと自分でも自覚がありました。

以前の記事でも書きましたが、フランスで働いていた時に無理しすぎて倒れた経験があります。そのため、自分がストレスを感じているかどうかはいつも俯瞰して見るようにしています。今回は自分でもストレスを感じていると思ったので、まずはメンタリストDaiGoさんの動画を見て、参考になりそうな書籍を探しました。

そこで、読むことにしたのがケリー・マクゴニカル著『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』でした。ストレスを感じているなと思ったときは、この本に書かれているように「今、自分はストレスを感じている。でもストレスを感じるのは必ずしも悪いことではない」と言い聞かせました。

また、自分ではどうしようもないことに必要以上に責任を感じてしまう癖については、岸見一郎・古賀史健著『嫌われる勇気』を読み返して、「課題の分離」を意識しました。

ストレスの軽減には森林浴が最もいいといいますが、さすがにできないので『西の魔女が死んだ』という森の中で暮らすおばあちゃんと孫のハートフルな映画を見て心を癒しました。こちらの映画は、名言の宝庫で、最も心を軽くしてくれたのはおばあちゃんの「(物事には)時間がかかることもあるんですよ」という言葉でした。その言葉を聞いて、自分がまだ開発ディレクターとして理解が足りないことを自分に許すことができました。

道はひとつじゃない

前章では、私のあまりの豆腐メンタルに失笑された方も多いのではないでしょうか。エンジニア未経験で開発ディレクターになるとこんなにプレッシャーがかかるのかと思いました。なんとか乗り越えることができたのはプロジェクトで関わらせていただいたエンジニアの皆さんが本当に優秀なエンジニアたちだったからだと思っています。(※実際、ビジネス英会話のレッスンでもエンジニアの様子はどう?と先生に聞かれて ”They are high-level developers.” と答えていました)

プログラミングスクールを終えても結局エンジニアになっていないじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかと思います。たしかにそうですが、今回のプロジェクトリリース1週間前くらいになんとなくいろいろ繋がってきた感覚があり、開発ディレクターとして入社した当時と比較するとかなり成長したと感じています。今回のことで、もっと理解してうまくエンジニアに伝えるためにはもちろんプログラミングの勉強を続けなければと思いました。今の私なりの精一杯の結果かなと思います。

プログラミングスクールを卒業してもいろいろな選択肢があると思います。必ずスーパーエンジニアにならなければ失敗だということもないかと思います。自分なりの居場所があると思いますので、引き続き一緒に頑張っていきましょう。

コメント

  1. 坂上計介 より:

    当方はテックキャンプを先月卒業して就活中の38才無職であります。
    当方は、筆者さんのように優秀な語学力やグローバル人材ではありませんが、
    高校卒業から土木専門職公務員になり、建設業界のウォーターフォールでいわゆるマネージャー・実務オールラウンダー17年経験してまして、
    高年齢ながら20代の若者に張り合ってwebエンジニアになりたい!と言っている自分に言葉にできない違和感を感じておりました。
    この1ヶ月ポートフォリオ制作でアプリに機能実装できていく楽しさに手応えを感じますが、当サロンで優秀なPFを提案される方々に及ばないですし、
    一方で、自分がテーマを持って制作しているアプリは具体的にどんな悩みの人に役立って解決するのか、問題解決方法の表現、説得力(提案訴求力)、スケール化、マネタイズ化、お仕事論にフォーカスしていき、また無力さを痛感して悶々となります。
    昨日、スクールのキャリアアドバイザ面談、企業研究や自身の個性を踏まえメタ認知にトライしてまして、
    アラフォーの人生経験値(社会経済洞察、遂行力、交渉力、コミュ力、提案力、解析力、思いやり、優しさ、後輩指導)、年の功を生かして仕事を獲って回すマネジメント領域の方が、企業さんも試しに使ってみようと思うのでは?気付いてしまいました。
    取り留めのない文章で申し訳ありません。
    とても興味深い記事で参考になりました、配信いただきありがとうございます!

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