僕が自社開発より受託開発を選んだ理由〜企業の成長ステージと適した人材〜

就職活動

「自社開発のスタートアップで爆速で成長したい」

「大企業に勤めているけどベンチャーに転職しようかな」

このようにお考えの方は、転職活動を始める前に、いったん自身の置かれた環境を見つめ直しても良いかもしれません。

企業には事業の成長度合いによって4つの「成長ステージ」に分類できます。(「成長サイクル」、「事業ライフライクル」という場合もあります。)そして、それぞれの成長ステージ求められる技術力や仕事に対する考え方が異なります。転職する際には、現在所属する企業の成長ステージと大きく乖離してしまうとミスマッチとなる可能性が高くなるのです。

「大企業からスタートアップに転職しても馴染めない人・挫折してしまう人」が一定数いるのはこのためです。

私は現職の環境を分析すると、転職先としてスタートアップ企業を選ぶことは明らかに不向きであると考えるようになりました。だからこそ未経験からWEBエンジニアとして転職活動をした際には、内定を頂いた自社開発企業3社を辞退して受託開発企業への入社を決めたのです。

本記事では、WEB系企業に転職する際に気をつけるべき、企業の成長ステージと適した人材について解説します。

企業の成長ステージと適した人材について

企業の成長ステージには、「導入」「成長」「安定」「衰退・再展開」があります。どのステージが自分に合っているかを知り、大きく乖離せずに転職をすると成功しやすくなるのです。

以下に、各ステージの特徴を解説を解説します。

導入期

限られたお金を貴重な資源としてビジネスを成功させるため、ビジネスアイディアをもとに様々なチャレンジをするステージです。利益が出る事業がないため、調達した資金を取り崩し、先行きが不安ながら模索します。

経営者・社長のビジョンに共感して一緒に夢を見てチャレンジする仲間意識の高い人が集まります。

「0から1を生み出すのが得意な人」が向いています。

成長期

導入期で、利益が出そうな事業を確立した企業は成長期に入ります。
失敗や成功を繰り返しながら、事業をより安定化させていくステージです。

「前年比売上200%」など、売上が急成長しています。この時期はまだ、赤字(利益はマイナス)だけれど、資金調達を繰り返しながら組織が急拡大しく企業もたくさんあります。即戦力の中途採用が大半で、徐々に新卒採用も始まります。

ちなみに、なぜ赤字なのに資金調達できるのだろう?と疑問に思った方は、ベンチャー企業の指標や投資評価の方法を知っておくと良いでしょう。(VCが重視する、スタートアップの売上の見せ方

成長期と同様に経営者のビジョンに共感して、「1から10に伸ばしていくのが得意な人」「試行錯誤しながら事業を支えられる人」が向いています。

安定期

安定期はビジネスモデルが確立し、さらなる事業拡大や仕組みかによる効率化が必要となってきます。売上の伸びが落ちてくるので、差別化・ブランディングなどのマーケティングや効率化を行うなどして、利益を維持しようと試みます。

新卒採用が増え、中途採用が減り、徐々に新卒途中とのバランスが変わっていきます。平均年齢や平均勤続年数と言った指標もどんどん増加していきます。

「仕組み化、ルール化が得意な人」「事業の安定性を重視する人」が向いています。

衰退期・再展開期

市場の変化により、ビジネスモデルが終焉を迎える段階です。一部の主要企業のみが生き残り、それ以外の企業は撤退や新たなイノベーションを生み出すか、どちらかになります。

退職者よりも採用人員数が減り、社員数が減り始めます。「会社にしがみつこうとする年配者と先行きに不安が募る若手」と世代ごとに会社への考えが二分されています。

リーダー企業では「現状維持が得意な人」、その他の企業では「既存の仕組みをドラスティックに改革できる人」が向いています。

転職先の成長ステージの選び方

転職先は、どの成長ステージを選べばば良いか、ということですが、現職の成長ステージと同じか1つ隣までがベストです。

現職に3年以上所属するのであれば尚更です。

長年企業の文化に染まっているわけですから、急に全く異なる成長ステージの企業へ転職すると、現職とのギャップが大きすぎてうまくやっていけない可能性が高くなるからです。

冒頭に述べた、「大企業からスタートアップに転職しても馴染めない人」がいるのは当然のことなのです。

「安定期」や「衰退期・再展開期」に長年いる社員が一念発起して「創業期」のスタートアップに転職しても文化が違いすぎてメンタルが壊れてしまうわけです。

WEB系企業の成長ステージ

それでは、WEB系企業の成長ステージはどのようになっているのか、「自社開発企業」と「受託開発企業」の2点について解説します。

自社開発企業

自社開発企業は自社のサービスを持つのが強みですが、そのサービスの規模によって成長ステージは別れます。

いわゆるスタートアップは「創業期」に、マネーフォワードさんやSmartHRさんなどのイケイケベンチャーは「成長期」、リクルートさんや楽天さんなどの大企業は「安定期」に分類されるでしょう。

もちろん、企業内の組織によってベンチャー気質や大企業気質など別れますが、あくまでざっくりとした分類です。

「創業期」などは特に自社サービスに利益が生まれないことが多いため、給与が低く抑えられている中で、難易度の高い業務に果敢にチャレンジしてする必要がありますね。もちろん創業期の仕事でしっかりと業務をこなせると、圧倒的に成長できますよ。

一方で「成長期」や「安定期」などど成長ステージを上がっていくにつれ、自社のサービスから利益が生まれるようになり、給与も増えていくわけです。

受託開発企業

受託開発企業はお客様から開発を請けてお金をもらう事業を運営していますが、およそ「成長期」や「安定期」に分類される企業が多いです。

受託開発企業は、技術力には差はあれどどの会社も「受託開発」という事業を運営しています。ある程度の利益を確保した上でお客様仕事を受けるわけなので、受託開発事業の程度のビジネスモデルは確立しており、確実に利益が生まれます

人員の工数に応じて売上や利益が増えていくような、事業の安定性は高いけれども爆発的な成長は無い事業とも言えます。

なぜ自社開発を辞退して受託開発を選んだか

僕は受託開発企業を選んだのは、今までに述べた「企業の成長ステージ」という観点位加えて、「幅広いサービスに触れて技術力を磨きたい」と考えたからでした。

僕が内定をもらった企業の成長ステージ

僕の前職のガス会社の成長ステージは「安定期」と「衰退期・再展開期」の間くらいでした。ガス業界なので一見「安定」ど真ん中のようにも見えますが、人口減少や電力・ガスの小売自由化などマクロ的要素により、利益は減少の一途をたどる運命でした。

そのため、「転職するなら所属企業の成長ステージから大きく乖離しない方が良い」との原則に従い、僕が転職先として選ぶべき成長ステージは「安定期」がベスト、次いで「成長期」だろうと考えました。

転職活動の結果、70社ほどにエントリーし4社ほど内定をもらいましたが、ざっくりと以下のような感じです。

  • 自社開発企業3社:成長期
  • 受託開発企業1社:成長期~安定期

企業の成長ステージ的に、受託開発企業の方が合いそうな感じがしました。

受託開発企業における技術力

受託開発企業と自社開発企業でどちらが技術力を上げられるかは「環境」や「資質」によるところが大きいので一概には言えません。

あくまでも持論ですが、私は「幅広いサービスに携わる」ことによって技術力を身に付けたいと考えました。受託開発は、複数のお客様のサービスを開発しており、期間ごとにローテーションする仕組みによって、様々なサービス開発に携わる可能性が高いわけです。少なくとも私の就職先はローテーションの仕組みがあるとのことでした。

自社開発企業ならば、基本的には1つのサービスの機能改修に携わる可能性が高いのではないかと思います。人によっては新規サービスの開発を設計段階から携われたり、入社前に学んでいたプログラミング言語とは別のプログラミング言語での開発を担当させてもらえたりすつこともあるかと思います。

このような理由から、私は「企業の成長ステージ」や「幅広いサービスに触れて技術力を磨きたい」との思いから、受託開発企業を選んだわけです。(Rubyの書籍を執筆している人がいたりとハイレベルなエンジニアがいそうだ、というのも理由の1つです。)

僕が自社開発より受託開発を選んだ理由まとめ

本記事では、企業には成長ステージがあり、それぞれに適した人材があるということを述べました。転職する際は、現職と近い成長ステージの企業を選ぶことが重要でして、私もこの点を重視し自社開発企業よりも受託開発企業を選んだわけです。

転職に対してより深く考察したい方は、『「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方』を読んでみることをおすすめします。

みなさまの転職活動にお役に立てていただけると幸いです。

この記事を書いた人→ユーキ(@YukiWebTech)

仕事を続けながらプログラミングを学んで29歳で転職したWebエンジニア兼ブロガー。安定の大手ガス会社に就職するも現状へ危機感を持ち、会社に依存せず個人で稼げるキャリア構築を目指す。 ブログ(マッスルテック)では、キャリア論やプログラミング学習、資格ネタをお届けしています。週2回のウェイトトレーニングが趣味。

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